SIGMA适马

いつか渓流のなかで Fly fishing with SIGMA dp1 Quattro


—やった、釣れた。 


噢耶,钓到了。

はじめてフライにかかってくれたのは、20cmくらいのニジマスだった。正直にいえば釣り上げたときにはこれがニジマスなのかどうかもよくわかっていなかったのだが、兎にも角にも写真を一枚撮った。これからどれだけの魚を釣り上げようとも、はじめての一匹はこの一匹。ほんとうに釣れるのか半信半疑だったところに、不意に魚が食いつき、夢中になってラインを引いたことを覚えている。管理釣り場であっても、嬉しいものは嬉しい。最初だからこそ味わえたこの感動を、いつも忘れないようにしたい。

第一个上钩的,是一条20cm左右的虹鳟。其实钓上来的时候,我也不知道是虹鳟还是什么鱼,总之先来了一张照片。不管今后再钓上来什么鱼,这可是钓到的第一条。本来还在想着到底会不会钓得到鱼,一不小心就居然真的有鱼儿咬钩,到现在还记得那时全神贯注,拉起鱼钩的瞬间。即使是在管理钓场钓鱼,那份欣喜也不减半分。那份只因是第一次才有的感动,希望可以一直留存在记忆里。
 



毎日を都市で過ごしていることもあるだろうか。休みの日は海や山に足をはこび、自然のなかに身を置くことが多くなった。川の流れや木々の葉擦れの音、鳥のさえずりも蛙の声も、耳に心地のよいBGMである。テントを張って食事の準備をして、仲間と賑やかに過ごすのも、ひとりで読書を楽しむのもよい。焚き火に薪をくべて、ゆらめく炎を眺めているだけで夜は更けてゆく。 

アウトドア遊びを重ねれば、釣りに興味が湧くことも必然であったかもしれない。清涼な水が流れる川を眺めながら、こんなにも美しい場所をフィールドとする渓流釣りは、どんなに楽しい行為だろうと想像した。渓流釣りといえばフライ・フィッシング。どうやってはじめたらいいのか、何も知らない世界である。 

可能是因为每天在都市里生活得关系,休息日里我喜欢去到海边或山上,置身于大自然中。水流声、林间树叶摩擦的声音、鸟鸣蛙叫都是之于耳朵之于心灵最好的BGM。支起帐篷,准备食物,不论是和朋友们一起欢愉的交流,还是自己一个人享受阅读的时间,都是很好的安排。给燃烧的篝火添把柴,静静地看着摇晃的火焰,已经是一种享受。

也许对钓鱼产生兴趣是随着户外郊游的增加的必然结果。眺望着河川里流淌的清凉的河水,想象着在这样美丽的地方进行溪流钓,该是件多么快乐的事情啊。说到溪流钓,自然想到fly fishing(飞钓)。要怎么开始学飞钓呢,一个未知的世界。
 



やりたいことが見つかったら、次は調べることだ。今の時代インターネットをたどれば情報はいくらでも見つかるけれど、何冊か本を読んでしまうのが結果的には早い。まずは全体的な知識が得られそうな入門書と、エッセイの類、そして月刊誌を一冊ずつ取り寄せる。コーヒーを飲みながら、新しい知識を得ていくのはとても楽しい時間である。「やらなければいけないこと」はちっとも頭に入ってこないのに、「やりたいこと」なら染みこむように吸収していくのだから、人というのはつくづく現金なものだ。 

有了目标,接下来就是调查啦。虽说现在是互联网时代,什么信息都可以在网上找到,但是我还是觉得找几本书,读一读是更快的找到解决方案的途径。首先是找到那类看似可以全面掌握直知识全局的入门书, 精华类,以及专业月刊杂志各一册。对我涞说,边喝着咖啡,边掌握新的知识,是非常愉快的时光。人对于“必须做的事情”往往很难记到脑袋里,但是对于“想做的事情”却很容易理解并记忆。



そういえばフライ・フィッシングが描かれた映画があったと、ビデオの棚をさぐった。若々しいブラッド・ピットが魅力的な演技を見せてくれる、ロバート・レッドフォード監督作品「A River Runs Through It」である。もう20年以上前の映画だから、若い人にはあまり知られていないかもしれない。改めて観てみると、しみじみ良い作品であるし、美しい光景にも心が奪われてしまう。あのような川で、釣りをしてみたい。 

说起来,有部电影是讲fly fishing的。去音像店找了一下。当年鲜嫩鲜嫩的布拉德皮特在片中大展演技的,罗伯特·雷德福导演的,大河恋 A River Runs Through It (1992) 
已经是20年前的老片了,也许年轻的朋友们不太了解。重新翻出来看了之后,深感确实是一部好作品,再次被美丽的光景所折服。好想到那样的大河去钓鱼啊。



早速手に入れたロッドとリール。初心者向けの製品から、携帯しやすい6ピース/7.5フィート/#4のロッドを選んだ。ゴルフをはじめたときも、初心者向けのフェアウェイウッドにずいぶん助けられたことを覚えている。腕の伴わないうちは自分がビギナーであることを自覚して、先達のことばに素直に耳を傾けるのが肝要というものだ。 

だが、腕前には関係のなさそうなリールには少し奮発してもよいだろう。選んだのは英国の老舗メーカーであるハーディ、定番といわれるフェザーウェイト。何十年も存在し続ける製品というのは、必ずそれだけの価値を持っている。若いうちは他人と違うものを持ちたかったけれど、今は皆が選んできたものを手にしてみたいと思う。奇をてらう必要はどこにもない。 

入手了飞钓竿和飞钓轮。我从入门者用的产品里挑了携带方便的6节/7.5英尺的4号飞钓竿。以前刚打高尔夫的时候,也是选的入门者用的球道木杆,对当时刚学球的我很有帮助。对初学者来说,有意识自己是初学者,谦虚听取先人的建议是非常重要的。

但是,飞钓轮貌似跟水平关系不大,还是可以兴奋一下的。入了英国老牌Hardy产的经典的featherweight。可以存续几十年的产品,肯定有其出众的价值。我年轻的时候,总想拥有跟别人不一样的东西,现在却想尝试经过别人精选的东西。感觉没有必要猎奇了。
 


はじめてのフライ・フィッシングは、予想通りというべきか、釣りどころではなかった。糸を何度も結び、キャスティングに慣れることで精一杯。おかしなキャスティングをして糸を絡めてしまい、ほどくことに時間が過ぎていく。うまく結べていないために、フライがどこかに飛んでいってしまうこともあった。 

春までは禁漁期なので、釣りが楽しめるのは管理釣り場ということになる。都心から少し離れれば、清らかな流れの中に魚が放流された美しいフィールドがあるものだ。このような場所で過ごす1日は、それだけでも心地のよい時間である。趣味であり遊びであるのだから、あまり根を詰めることなく、重層的に楽しみを味わいたい。目的地までのドライブ、その土地の水で淹れるコーヒー。写真撮影もまた、そんな楽しみのひとつである。 

第一次的飞钓,远非预想的那样,根本钓都没钓成。线几次打结,光是适用抛钓线的过程就已经累坏了。因为抛钓线的方式不对,钓线几次打结,时间全花在解结上了。因为没有绑好的原因,飞钓拟饵几次飞没了的事情也有发生。

因为到春天为止都是禁渔期,所以只能去管理钓场来钓。到远离市中心的地方,可以找到清清流水中放养着鱼儿的钓场。哪怕只在这样的地方待上一天,也是非常舒服的。因为既是兴趣,也是游玩,所以没什么压力,更想多方面的享受其中的乐趣。到目的地途中的风景,用当地的水冲泡的咖啡。摄影,也是其中另一项乐趣。

 


要領をつかむと、ニジマスは元気に食いついてくれるようになった。自分には魚の姿が見えない川の流れでも、うまくフライを流せばすぐに反応が現れる。川にフライを落としてみると、フライ・フィッシングの仕組みが少しだけ理解できてきたように思う。軽いフライを目的の場所に運ぶために重みのあるフライラインがあり、ふわりと着水させるためにリーダーとティペットがある。流れには緩い部分も速い部分もあるから、水面に伸びたフライラインが無造作にフライを引っ張ってしまうこともある。どこに、どのようにフライを流すのか。キャスティングの技術向上なくしては、思うように魚を誘うことはできない。 

掌握要领以后,就有虹鳟开始上钩了。即使是身处看不见虹鳟身影的河流里,只要饵抛得好,鱼儿也会马上有反应。尝试将饵抛进河里以后,我感觉我已经有些了解飞钓的原理了。为了将轻轻的拟饵抛到目标位置,需要借助于有重量的飞钓线。为了使能轻轻地落到水面上,可以使用leader和tippet。由于水流有缓急不同的部分,延伸在水面上的钓线可能在不知不觉间拉扯住拟饵。让拟饵往哪里,以什么方式流动,只有靠提升抛钓线的技术,才能自如的引诱鱼儿。

 


キャッチ&リリースが基本であるけれど、一匹塩焼きでいただこうと思ってキープする。処理は慣れてしまうと簡単で、お腹を裂いて顎を切り、エラや胸ビレと一緒にワタを取り出してしまえばよい。身の中に残った血合いをこそぎ落とせば、綺麗な身だけが残る。あとは口から竹串を通し、塩を振って焼くばかり。ぬめりを取るとか取らないとか、ワタも取らないほうが旨いとか、色々と好みはあるようだ。直前まで生きていた命、ぜひとも美味しくいただかなければなるまい。 

虽说捕捉与放归是基本原则,但是还是很想盐烤一条来吃吃,所以没有放归。如果熟悉处理的方法的话,还是挺简单的。开膛、切头,腮呀肠呀全部取干净就可以了。身体里的血全部刮干净,就剩下干净的鱼肉了。然后从鱼嘴穿入竹签,撒上盐,烤就行了。粘液洗净或不洗净,肠子取或不取,都凭个人口味决定即可。刚刚结束的生命,必须要美味的享用才对得起这鱼儿。


 


炭火でじっくり、焼き上がるのを待つ。ついでに米も炊いて、ちょっと豪華な昼食である。外で食べるごはんがいかに旨いかを、あえてここで語る必要はないだろう。清々しい空気のなか水の流れる音を聞きながら、自分で釣った魚を食べる。フライ・フィッシングをはじめたから、経験できたことだ。 

春になれば、自然の渓流に踏み入れることが可能になる。いつか、そこで魚を釣り上げることができるだろうか。これまで素通りしてきた道の向こうに釣り人たちが心躍らせるポイントがあるのだと思うと、世界はほんとうに広く奥が深い。川の流れの中に入って、そこに住む魚たちに出会える日を夢みながら、少しずつ経験を重ねていきたいと思う。まだフライ・フィッシングという趣味の入口に立ったばかりなのだから。 

用炭火烧烤,耐心等待烤熟的时刻。顺便煮上米饭,稍稍豪华的一餐午饭呢。在户外吃饭是有多美味,不必在此赘言了吧。在清澄的空气中,聆听潺潺水流声,品尝自己钓上来的鱼儿。这些都是有赖fly fishing才得到的美妙体验。

等到了春天,就可以进入自然的溪流了。到那时候,就能去那里钓鱼了。现在想来,以前默默路过的道路那边那些钓鱼的人们,他们为之兴奋是大有理由的。世界真的是博大而深奥。想象着有朝一日进到溪水河川里,与栖息在那里的鱼儿相遇,从现在开始就慢慢积累飞钓的经验。毕竟,我这还只是在飞钓的入门阶段。




SIGMA dp1 Quattroが釣行に向いたカメラかと言われれば、それはなんとも言えない。しかしその写りの凄さはご覧の通りであって、とにかくこれで撮っておきたいと思わせる魅力がある。特に水をまとった被写体の表現に関しては、他に類を見ない出来である。そのリアリティある描写を眺めれば、釣り上げたときの興奮がふたたび蘇ってくるというものだ。 

純粋なレビューではないので、今回の写真はトリミングして使ったものもある。切り抜けば画素数は少なくなってしまうが、物足りなさを感じることはなかった。単焦点レンズだからと画角に縛られることなく、好きに切り抜いてしまえばよいと思う。切り抜きをしないのならばdp2がオールラウンダーだが、切り抜きを視野に入れてしまえばdp1の使い勝手は抜群である。町を離れて出会える雄大な風景には、広角レンズがきっと必要だ。 

カメラとしても大変こなれてきた印象で、あまり難しく考えず丁寧にシャッターを切るだけでよいと思う。家に帰ってRAWを一枚一枚現像していくプロセスは、ちょうどフイルムをスキャンする過程に似ている。楽しんだ一日を振り返りながら、ウィスキー片手に一枚一枚を仕上げていく。そんな楽しみ方はいかがだろうか。(写真/文:48) 


如果你问我SIGMA dp1 Quattro是不是一台适合带出来拍钓鱼的相机,那我可答不上来。但是,这画质的惊艳程度,大家看片子就知道了,确实有其魅力能让人有不管怎样想先拿起来拍了再说的冲动。有其是对于那些带水的被摄体的表现,是其他相机无可比拟的。望着那样有真切感的表现,仿佛再次感受到了钓上鱼儿瞬间的兴奋。

本文不是纯粹的测评,所以有些照片我是裁切过的。虽然剪切会造成像素的减少,但是在dp的照片身上却并不会觉得像素不够。因为像素够大,所以不会有说因为是定焦镜头的关系而受视角的束缚的问题,可以随意裁切。如果不习惯裁切的话,dp2是个全能选手。如果需要裁切的自由的话,dp1就超级方便啦。离开城市街道,来到大自然中,邂逅雄大的风景,那广角镜头就是必须的啦。

我感觉这一代dp作为相机来说已经很成熟了,不用过多复杂的考虑,只需认真地按下快门即可。回到家里,在电脑上一张一张解压raw文件的过程恰如扫描底片的过程。一边回顾这满足的一天,一边给自己准备上一杯威士忌。这样的享受片刻私人时光的方式,你觉得如何?(写真/文:48)(译文:Maggie)


( 2014.11.26 )
转载自 PHOTO.YODOBASHI.COM
https://photo.yodobashi.com/live/essay/flyfishing/index.html


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